自然農園はるもものはじまり

「はる」と「もも」が気づかせてくれた※▶をクリックすると続きが読めます。

結婚して子どもを授かり、仕事や子育てに勤しみ食べたいものは近くのスーパーやコンビニで買える便利な生活が当たり前だったある日、

 二人の子どもの手足に湿疹が出来、「かゆい、かゆい」「かいて」と寝る時間になると背中がかゆくなり寝つくまで背中を夫婦でかくという生活が続きました。
 病院に通い薬を塗ったら治り、また湿疹が出て病院に行き薬をもらうということを繰り返していました。
 薬を塗ると一時的に症状が出なくなるだけで根本的に良くなりませんでした。
 妻は、原因は何かと色々調べて、結局『食』を見直してみようということになりました。
 それから、小麦や添加物をとらないようにして、農薬などを使っていない野菜やお米を選ぶようになりました。
 しかし、そのような食品は、近くのスーパーやコンビニには売っていませんでした。
 私は、その時、日本には一般的に売られるもので安心して食べられるものがないのだと衝撃を受けました。
 そんなことがあり、自分たちで野菜を育ててみたいと思っていたところ、家の近くに使われていない小さな田んぼがあり
妻がその田んぼを借りれるように話をつけてきて家庭菜園生活が始まりました。
 『食』の見直しのかいあって、子どもたちの湿疹は次第に良くなり、気づけば完治していました。
 そして、家庭菜園からはじまった作物づくりを通じ、子どもが安心して食べられるものを作りたいと思いはじめました。
 また、農薬や化学肥料、除草剤が人体や環境に悪影響を及ぼすことを様々なことを通じて知り、少しでも環境に良い農業をしたい、本当に安心して食べられるものを作りたいと思いました。
 それから、様々なご縁があり山口市阿東に移住して米づくりを始めることとなりました。


【農薬・化学肥料・除草剤が環境及び人体に及ぼす影響】※▶をクリックすると続きが読めます。

1.農薬 殺虫剤として使用されるネオニコチノイド系農薬の特徴は、神経毒性、浸透移行性、残効性の3つあります。
 神経毒性では異常興奮を起こす作用があり、昆虫に対して大きな影響を与えます。

 この農薬の持つ浸透移行性により、散布後根から植物の体内に吸収されるために、昆虫から食害を防ぐことが可能となります。
 また、残効性を持つことで一度の散布で長期間効果が持続します。一方、農作物への残留性が高く、人及び生態系への安全性の面では、脊椎動物の免疫機能、生殖機能の低下といった慢性毒性(長期的な影響)が報告されています。
 有名な「ミツバチ大量死」については、

 ネオニコチノイド系農薬との直接的な因果関係は科学的に立証されていないのが現状ですが、ネオニコチノイド系農薬の使用が広まった同時期に、世界各地でハチの大量死が相次いで報告されています。ハチは農業において花粉媒介という重要な役割を担っているためヨーロッパでは、2000年代初頭にネオニコチノイド系農薬を規制する動きが始まっています。(資料:「ネオニコチノイド系農薬の環境と食品汚染の現状と課題」、ネット記事「Tthink and GrowRicci 農業の未来を実現する」より一部引用)

2.化学肥料

 化学肥料の生産から使用において、温室効果ガスが発生していて、そのうち、生産過程と使用時の排出量が多いのが特徴です。肥料を使ったとしても、作物の成長に寄与するのは使用料の半分程度といわれており、残りは温室効果ガスなどに変化するため、環境への悪影響が懸念されます。資料:ネット記事「アスエネメディア化学肥料と温室効果ガス排出の関係と企業の対策について」より一部引用

 また、肥料全般にいえることですが過剰に施肥することで作物に発がん性などの原因や生態系への懸念がある硝酸態窒素が多くなります。

3.除草剤

 ラウンドアップの有効成分グリホサートは、植物がアミノ酸を作り出すシキミ酸経路をブロックする。グリホサートはシキミ酸経路を持つ腸内細菌を破壊する。腸内細菌を損なうと免疫機能低下につながり、様々なアレルギー、自閉症や認知症などを誘発する可能性が指摘されている。グリホサートは人体に有害であり、さらに傷つけているのは人体のみではなく、生態系の生命全体におよび、人はグリホサートを避ける工夫はできるが自然に生きる生命たちは無防備であり、人よりもさらに危険に脅かされている。ラウンドアップ/グリホサートは禁止しなければならないという声が世界中からわき起こる中、日本政府はグリホサートの残留基準値を最大400倍という大幅緩和を行っている。(資料:ネット記事「食から情報民主かプロジェクトby INYAKU Netラウンドアップ/グリホサートの人体への影響」より一部引用)

自然農園はるももの理念

「環境と人にやさしい農業」

また、自然栽培には3つの要素が重要だといわれています。
1.「自然規範」自然から学ぶ姿勢
2.「自然順応」自然に順応して逆らわない姿勢
3.「自然尊重」自然から恵みをもらっているという意識
自然農園はるももは、これらのことを大切にしています。

水のゆたかさは山のゆたかさ

 「環境と人にやさしい農業」はもちろんですが、山の豊かさを保つことが私たちが生きていく上で一番大切だと考えています。
 なぜ、山が大事かというと山には水脈や保水力があるからです。

 日本は、世界で唯一、文明が滅んだことのない国だといわれていることはご存知でしょうか?

ではなぜ、※▶をクリックして続きを読む。

 文明が滅んだことがないのでしょう?
 それは、約100年ほど前まで我々の祖先が山を大事にしてきたからです。
 エジプトは、砂漠になってしまい文明は滅びています。
 山の木には、保水する力があり、水が無くなってくると水をもどすという働きもあり、山を守ることは木を守るという事なのです。
 しかし、今、日本の国土の67%は山で、60%はスギ、ヒノキが植えられている人工林、残りの7%が天然の森といわれ、スギ、ヒノキは保水する力はないのです。
 今まで長い年月かけて蓄えられてきた水が無くなってきているのです。
 現に私の集落の田んぼは水が足らずに稲作ができないところも出てきており、ほかにも水が少なく稲作ができないところもあるといいます。


 みなさんフルボ酸鉄という鉄分を知っていますか?

山の水には、※▶をクリックして続きを読む。

 カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、マンガンなどとてもミネラルが含まれていています。
 特出すると山の水には、フルボ酸鉄という鉄分が含まれていて貧血や痴呆などの予防に効果があるといわれ、それは長い年月かけて山の自然や野生動物の営みによって作り出されています
 山の豊かさが海産物の豊かさにも影響を与えていることをご存知ですか?
 山から流れるミネラル豊富な水で川や海の生き物は大きく育っていくのです。
 しかし、昔ほど立派な魚が少なくなったのは、山に落葉樹が少なくなり、野生動物の餌が激減したことが影響しているのです。

 山の豊かさは水の豊かさであり、川や海の豊かさにつながると考えられます。


 

たいせつなこと

 山の豊かさ=水の豊かさといわれています。
 水が豊かな山にはクマがいるといわれます。
では、なぜクマがいると水が豊かなのでしょうか?

 山にクマが棲んでいるということは、そこは生態系が整っているという証拠なのです。
 山に棲む野生動物たちや自然の営みによって長い年月をかけて水が保水されていくのです。しかし、野生動物たちはスギやヒノキばかりの山になってしまった山には、ドングリなどの実のなる木が減ったことで山から人里に下りてきて食料を探すようになってきているのです。
 クマたちの個体数が増えているから下りてきているのではなく、食べるものが激減したから人里に下りてこなければいけなくなってしまったのです。野生動物たちも山を立派に守っているのに、クマなどの野生動物を捕殺しようとする流れができてしまっているのです。

 このまま捕殺が増えていくとオオカミのように日本からクマがいなくなってしまいます。
 現に九州ではクマが絶滅しており、四国でも個体数が減り絶滅が危惧されています。

 クマは恐いです。
 しかし、日本の豊かな水を失うということはそれ以上に恐ろしいことだと思いませんか?

 一人の一歩より百人の一歩が大事だといいます。
 一人でも多くの方々にこの声が届き皆様の気づきになれば幸いです。

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